Bスポット療法士のブログ

慢性上咽頭炎とはどのような病気なのか?その治療であるBスポット療法とはどのようなものなのかをお伝えするブログ

Bスポット療法とは

Bスポット療法は上咽頭(鼻の奥、のどの上)に1%の塩化亜鉛を塗布する治療で

東京医科歯科大学耳鼻咽喉科教授の堀口申作先生が開発し行っていた治療です

 

この治療の対象となる疾患が「慢性上咽頭炎」です

 

堀口先生は当時上咽頭を「鼻咽腔」と呼んでいて

Biinkuの頭文字をとってBスポット療法を名付けた模様です

また堀口先生は当時慢性上咽頭炎を「鼻咽腔炎」と呼んでいました

 

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※堀口申作、鼻咽腔炎とその合併症、臨床と研究47巻12号より

 

 

現在はごく一部の耳鼻咽喉科医や内科医でしか行われていません

 

 

注! 血などを見るのが嫌な方はこれ以上お読みにならないほうがいいです…

   ページを閉じるなどしてください

 

 

 

 

 

一見正常と思われる上咽頭ですが

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塩化亜鉛を上咽頭に塗布すると…

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容易に出血します

 

 

出血が多いほど上咽頭炎は著しいと考えられます

 

 

 

現在は慢性上咽頭炎内視鏡診断も進んでおり

先ほどの「一見正常と思われる…」も

内視鏡の特殊光観察機能で慢性上咽頭炎特有の所見を見出すことができます

この内視鏡診断のトップランナーは田中亜矢樹先生(大阪市 田中耳鼻咽喉科)です

 

 

 

Bスポット療法ですが

いくつかの治療方法があります

個人的なBスポット療法の治療法の分類をのせます

 

経鼻法 鼻からのみディスポ綿棒でBスポット療法を行う

経口法【大野式】 のどから捲綿子でBスポット療法を行う

経鼻経口法【堀田式】 鼻およびのどからディスポ綿棒でBスポット療法を行う

経鼻経口法【簡易式】 鼻からディスポ綿棒で、のどは捲綿子

経鼻経口法【谷式】 伝統的なBスポット療法 鼻ルーチェ綿棒 のど捲綿子

経鼻経口法【留置式】 鼻綿棒を5分上咽頭にとどめて塩化亜鉛の浸透時間を長くする

内視鏡下Bスポット療法【田中式】 内視鏡下に鼻ルーチェ綿棒、のど捲綿子

6スポット療法【田井式】 Bスポット療法に追加処置

 

 

のどのオエッとしやすい方は経鼻法と言って鼻から主にBスポット療法を行います

 

鼻が嫌な方は経口法と言ってのどから主にBスポット療法を行います

この治療法で研究報告を行った大野芳裕先生(福生市 大野耳鼻咽喉科)の名前をとって個人的に「大野式」と呼んでいます

 

谷先生は東京医科歯科大出身の先生で、現在も50年以上スポット療法をされており

伝統的な医科歯科式のBスポット療法を「谷式」と個人的に呼んでいます

 

「堀田式」の堀田は言わずもがな堀田修先生の堀田です

 

私は「簡易式」を標準治療としています

簡易式を3ヶ月行って軽快しない場合は「留置式」も併用します

 

「田中式」は内視鏡下のBスポット療法で、内視鏡で治療を行った先駆けである田中亜矢樹先生の名前から付けさせて頂いています

Bスポット療法の初診の患者さんは田中式で評価を行っています

経鼻法の進化型です

内視鏡下なので上咽頭にくまなく塩化亜鉛が塗布できます

(田中先生は塗布といわず擦過と言います)

 

6スポット療法は鼻内は耳用ルーチェで中鼻道をねらって処置をしています

口腔内は口蓋扁桃にも処置をします

Bスポット療法+上記2治療の追加で6スポット療法です

 

 

 

とても痛い治療なので

患者さんの苦痛度に合わせて治療法を変えたりしています

 

週1~2

3~4カ月(合計で10~15回)行いまずは評価を行います

 

個人的には6割の患者さんは最初の3~4カ月のBスポット療法で主な症状が軽快されると思っています